HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ スティード400VSE(1996年モデル)の歴史

スティード400(NC26)/1988年(昭和63年)

カスタムベースで大人気だった国産アメリカン・スティードシリーズ。当初はティラーバーとフラットバーの2種類のハンドル形状で登場。1990年にはシートバックを装備し、1993年にはタンクを9リットルから11リットルへ大容量化。1995年にはスタンダードモデルが分割され、シーシーバーなど装備が充実した豪華モデルのVLXと、シンプルなベーシックモデルVCLに。1996年1月にはボブテイルタイプのリアフェンダーやリアにディッシュホイールを採用したVSEを追加し、合計3つのバリエーションとなった。1997年3月にはクラシックスタイルのシャドウ400(NC34)が登場するものの、1998年にスプリンガーのVLSを追加。2001年2月のマイナーチャンジでエアインダクションシステムとワイドハンドルを採用。2004年で16年の歴史に幕を下ろした。スティード600(PC21)は1997年までのラインアップ。 (※写真は別の年式です)

スティード400VSE/1996年(平成8年)

1995年にスティード400VLXとスティード400VCLに細分化され、シーシーバーを廃止し、ソリッド表皮タイプのシートとブラックのモノトーンカラーでまとめられたVCLは、よりカスタムベースとしての位置付けに近づいた。その翌年に登場したスティード400VSEは、いわばメーカー純正カスタム車であり、ボブテイルタイプのリアフェンダーや、ワイド&ロータイプのパイプハンドル、サドル風ソリッドシート、アルミ切削仕上げのリアディッシュホイールなどを採用し、よりワイルドさを強調した。リアのディッシュホイールが一番のポイントで、ライバル車であるドラッグスター400(4TR)やバルカン400・クラシック(VN400A)や、少々趣の異なるデスペラード400・X(VK52A)にもない装備。1997年にシャドウ400(NC34)が登場すると、主力はそちらに移っていき、ディッシュホイールのVSEやスプリンガーフォークのVLSは希少だ。
  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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