HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ シルバーウイング400(2001年モデル)の基本情報

400ccクラス唯一のツイン&Tモードを装備した「シルバーウイング400(NF01)」

大排気量スクーターの先陣を切ったのは2001年のシルバーウイング600(PF01)である。と同時に、TMAX(SJ02J)がスポーツスクーターというコンセプトで登場し、キャラクターの異なる2つのモデルがメガスクーターとしてラインアップしたのだ。その一方で、400ccクラスはスカイウェイブ400(CK41A・CK42A)のみとなっており、ライバル不在の状態。そこに登場したのがシルバーウイング400(NF01)である。250のボアアップ版ではなく、600のスケールダウンという点がスカイウェイブ400と大きく異なり、シングルが多い中、DOHC並列ツインエンジンも魅力のひとつだった。

水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンは28Kw(38PS)を発生し、スカイウェイブ400の24Kw(32PS)を上回るもので、ツインならではの回転フィーリングを楽しむことができる。さらに、シルバーウイング400に採用された「Tモード」は、スイッチによって点火時期と燃料の噴射量を変更し、低中回転域のトルクを増加させることで、パワフルな走りを実現するもの。2004年のマイナーチェンジで、シルバーウイング600にも装備される。同時に、シート高を10mm下げ、シート形状を見直し、スタンド引き上げ荷重の低減など、細かい変更を受けている。

2009年にシルバーウイングGT400(NF02)へとフルモデルチェンジするまでの間、上記のマイナーチェンジの他、ABSモデルの追加やカラー変更等、毎年のように変更を受けている。2005年にはグランドマジェスティ400(SH04J)も加わり、モデルチェンジしたスカイウェイブ400(CK43A)とシルバーウイング400の3車種で400ccクラススクーターを牽引していくことになるわけだが、エンジン構成をはじめシルバーウイング400は「別物」と考えた方が良い。もともと250ccよりもアドバンテージがある400ccだが、さらに上のクルーザー感を求めたいならシルバーウイング400で決まりである。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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