HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ VT400S(2010年モデル)の基本情報
肩ひじ張らずに、気軽に楽しめる400ccロードスター「VT400S」
「ちょっとそこまで買い物に」「ふらりと気ままにソロツーリング」など、気楽に楽しめるバイクとしておすすめしたいのが、2010年に登場した「VT400S」。
開発コンセプトも、ズバリ「カジュアル・ロードスター」。ホンダが、二輪車に親しんでもらうために開発したモデルだ。エンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用された水冷・4ストローク・V型2気筒。最高出力は31psで、最大トルクは3.3kgf・m。大排気量モデルのような迫力のあるサウンドやパワーではないが、心地よい音と鼓動感が味わえる。
高めのハンドル設定により、上体の起きたアップライトでゆったりとしたライディングポジション。シート高はわずか750mmなので、足着きがよく、取り回しもラク。燃料タンクはティアドロップ型。アメリカンテイストをふんだんに取り入れた「普通のバイク」、それが「VT400S」だ。
悪く言えば、特徴がない。だが、裏を返せば、欠点がないということ。言ってみれば、キメキメの勝負服のようなハデさや強さはないが、普段着のようなどこにでも着ていける気楽さや適応力の高さが、「VT400S」のウリ。
足着きが良く取り回しがラク、なおかつ400ccらしい適度などっしり感もあるので、街なかや郊外はもちろんのこと、ショートからロングまでツーリングも難なくこなす。
自然体でバイクを楽しむ。「VT400S」は、そんな付き合い方のできるバイクだ。
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