HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ CB400SF(1992年モデル)の基本情報
現代ネイキッドのベースを作り上げたまさにスタンダード「CB400SF(NC31)」
1980年代後半から1990年代初め、爆発的な人気で、ネイキッドブームの火付け役となった空冷のゼファー400(ZR400C)や、GSX-R400R(GK73A)ベースのバンディット400(GK75A)がCB-1(NC27)に追随する中、ホンダの新ネイキッドとして登場したCB400 SUPER FOUR(CB400スーパーフォア)。新しい時代にふさわしいロードスポーツはどうあるべきか?というBIG1コンセプトを追求したCB1000 SUPER FOURをスケールダウンしたスタイリングで、同じネイキッドながらゼファー400とは異なるキャラクターで、後のスタンダードとなるのは誰もが知るところである。
エンジンはCB-1やCBR400RRをルーツとするもので、カムギヤトレーンからカムチェーン方式に変更。最高出力は53psに抑えられたが、吸排気系を見直すことで、ネイキッドらしく扱いやすいものとなった。外観はCB1000SFと共通イメージで、このオーソドックスなスタイルが「標準」となった要因のひとつでもある。足まわりやその他の装備も過度ではなく「必要十分」な内容で、それを崩さず変更を重ね、熟成を図った結果が、20年以上シリーズとしてラインアップし続けていることに表れている。
1995年にはハンドルマウントのビキニカウルと別体アルミサイレンサー等を採用し、スポーツ性を高めた「バージョンR」、1996年には、バージョンR同様にスポーツ性が高いままノンカウル(丸型ライト)とした「バージョンS」をバリエーション追加。ライバル車も「ネイキッドながらスポーツ性高めたモデル」で進化していくことになり、それが2000年代、2010年代に残ったネイキッドへとつながっていくのである。排ガス規制等により直4モデルが淘汰されていく中、現存する「HYPER VTEC Revo」&PGM-FIのCB400SF(NC42)のルーツはまさにここにある。
※メーカー呼称CB400 SUPER FOUR(CB400スーパーフォア)
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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