HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ セロー225W(1993年モデル)の歴史
セロー225W(4JG)/1993年(平成5年)
マウンテントレールのコンセプトは同じ。このセロー225W(4JG)は、足まわりを充実させた1992年の2000台限定モデルのセロー225S(1KH)をカタログモデルに発展させたかたちで、しばらくはセロー225(1KH)も標準モデルとして併売される。ガラスレンズを採用した60/55Wヘッドライト、アルミアンダーガード、フレームにピボットプロテクターを新たに装備。リアブレーキはディスク化され、リアショックはリザーバータンク付きへと変更された。810mmのシート高や、切れ角左右51度のハンドル、やや後方のステップ位置といった車体構成や、フロントとリア左右のスタックバーなどの装備は変わらない。1995年7月には10周年記念モデルを発売。1996年7月にもリミテッドモデルを1500台限定で発売した。1997年にはセロー225WEへと進化し、リアタイヤがチューブレス化された。
セロー225WE(4JG・DG08J)/1997年(平成9年)
リアがチューブレスタイヤになったのが大きな変更点。キャブの口径を変更し低中速特性を向上させ、タンク容量を8.6リットルから10リットルに増量。フロントは異径2ポットキャリパーとなった。2000年のマイナーチェンジで、キャブの変更(負圧サーボ型のφ33mmBSR)とTPSの装備、排気側には2次空気導入機構を採用し、排ガス規制に適合させ、型式はDG08Jに。エンジンには鍛造アルミピストンやメッキシリンダーを採用。サイドスタンドスイッチの装備や、リアホイールにはハブダンパーが採用された。リンクレスのモノクロスサスは、初期から中間がソフト、フルストローク付近で腰のある特性。2005年にはフルモデルチェンジで排気量をアップ、セロー250(DG11J)へと進化した。TW200シリーズから2002年にモデルチェンジしたTW225E(DG09J)は、まさにセロー225系のエンジンとなる。
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