HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ホンダ・モトラ(1982年モデル)の基本情報
タフで力持ち、アウトドアライフを楽しくさせる「ホンダ・モトラ」
「これは装甲車の2輪バージョン?」といった趣の外観を持つ「ホンダ・モトラ」。見た目に違わず、性能はタフのひとこと。
最大積載量は30kgだが、前後にパイプフレームの大型キャリアを装備しているので、かさばる荷物もラクに運べる。フロントキャリアはフレームに固定されているので、重い荷物を積んでもハンドルに負荷がかからず、安定した操縦性を誇る。
エンジンは低速域から粘りをみせるカブ系の空冷4ストローク単気筒。トランスミッションは3速だが、モトラがほかと大きく違うところは、サブミッションを備えていること。通常の3速のほかに低速3速があり、荷物を積んで上り坂を登るときなどにサブミッションを使用すると、登坂能力は約23度。数字ではピンと来ないかもしれないが、この23度の坂というのは、パーセント表示で言えば約42%。100m進む間に42m登る急勾配だ。実際、そこまでの坂にはなかなかお目にかかれない。それすらも荷物を積載したまま登ってしまうパワフルさが、モトラの真骨頂。
キャンプやバーベキューなどアウトドアでの使用が考慮されたモデルなので、メインスタンドはロック機構が付いている。解除レバーを引いていないとスタンドの操作ができないため、多少傾斜のついているところに停めるときなどにも安心だ。
タイヤはブロックパターンなので、多少の悪路でも気にせず進んでいける。ただ、タフ&パワフルなモデルではあるのだが、スピードを出してスイスイ走るというモデルではない。モトラを選ぶ時、そのことは頭に入れておいたほうがいい。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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