HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ バリオス(1991年(平成3年))の基本情報
Z650ザッパーをイメージさせる250ccクラスネイキッド「バリオス(ZR250A)」
ゼファー400(ZR400C)の登場で巻き起こったネイキッド旋風。400ccクラスではCB-1(NC27)やバンディット400(GK75A)といったレーサーレプリカのエンジンを流用したモデルが登場し、空冷ゼファーの後を追った。一方250ccはというと、一歩先を行っていたのはスズキで、RGV250γ(VJ21A)を裸にしたウルフ(VJ21A)、GSX-R250R(GJ73A)を裸にしたコブラ(GJ73A)という、まさにレーサーレプリカのネイキッドモデルに加え、バンディット250(GJ74A)を登場させていた。その後に続くのが、ジェイド(MC23)、ジール(3YX)、そしてカワサキのバリオス(ZR250A)となる。
初代からショートストローク化されたZXR250(ZX250C)のエンジンをベースに、45psを維持しながら低中速域を強化。側面にはフィンが切られ、空冷イメージとしたものを新設計のダブルクレードルフレームに搭載した。4-2-1のクロームメッキマフラー、φ272mmのフロントフローティングディスク、φ39mmのフロントフォーク、リアはアルミ角型スイングアーム+ユニトラックサスを採用しスポーツ性は十分。往年のZ650ザッパーをイメージさせる雰囲気だった。
1997年にはモデルチェンジし車名はバリオス?へ。外観デザインの大きな変更はないが、一番の違いはツインショックとなったこと。モノショックが主流の中、あえて2本としたことでネイキッドらしさを強調した。また、細かいところでは、ハンドルやステップ位置の変更、K-TRICの採用によるレスポンスの向上、シート下の収納スペースの大型化など熟成が図られた。2002年から始まったスズキ・カワサキのOEM供給により、スズキ・GSX250FX(ZR250C)としても発売されたが、2007年3月発売をもって終了となってしまった。250ccクラスのネイキッドとしてはホーネット250(MC31)を上回る最も多い中古流通台数を誇る。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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