HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ KDX125SR(1999年モデル)の歴史
KMX125(MX125A)/1986年(昭和61年)
1980年代に入り、各メーカーがホンダMTX125R(JD05)、ヤマハDT125R(34X)、スズキRA125(SF13A)といったモトクロッサーレプリカの2ストモデルをラインアップさせる中、4ストのKL250R(KL250D)のみだったカワサキが一歩遅れて登場させたのがKMX125(MX125A)。翌年に登場したKMX200(MX200A)とともに、当時クラス初の前後ディスクブレーキを採用した。水冷2スト・ピストンリードバルブエンジンは排気デバイスKIPSを装備し22psを発生。専用設計のダブルクレードルフレームは、スイングアームピボットとエンジンマウントを共通することでホイールベースを短縮した。ナックルガード(ハンドガード)やフォーク&ディスクガードなど装備の充実化を図り、1991年にはKDX125SRが登場するが、すぐにスイッチしたわけではなく、KMX125も併売されていた期間がある。
KDX125SR(DX125A)/1991年(平成3年)
1990年モデルのモトクロッサーKX125をベースとした、いわば公道モトクロッサーとも言えるKDX125SR。20mm×30mmの角断面パイプをメインフレームに使用し、ステアリングヘッドから左右にストレートに伸ばしたペリメターフレームとしている。エンジンもKX125からのフィードバックで、水冷クランクケースリードバルブ方式の、新設計KIPSとDCISを装備。真円スライド型のPEキャブとの組み合わせにより、22ps/9500rpmのハイパワーを発揮した。フロントは国産125ccオフロードモデル初のφ41mm倒立フォークを採用。リアのボトムリンク式。排ガス規制により1999年モデルを最後に生産終了となったが、それまでモデルチェンジもなく、発売当初から完成度が高かったことを伺わせる。モトクロスやエンデューロの125cc市販車クラスでの台数は圧倒的だった。KDX220SRのフレームはKDX125SRと共通。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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