HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ XJR400R?(1996年モデル)の歴史
XJR400(4HM)/1993年(平成5年)
新開発の空冷4スト直列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。同じ空冷DOHCだが2バルブのゼファー400、同じ4バルブで水冷のCB400SF、バンディット400などのライバルとは異なるパワーユニットで差別化を図る。専用設計のコンパクトなシリンダーヘッドはバルブ狭角64度で、優れた吸気効率を得られた。また、ベントルーフタイプ燃焼室により高燃焼効率、高圧縮を得ている。スロットルポジションセンサーを備え、マップ制御点火を採用。エンジンは車体の強度部材・剛性バランス部材として生かすよう、最適懸架位置を設定した3点オールリジッドマウント。翌年にはオーリンズのリアショックを装備した限定モデルのXJR400S、さらに、1995年にはエンジンのリファインとともにXJR400Rが登場。ブレンボのキャリパー、オーリンズのリアショックを採用し、フロントフォークもカヤバ製となった。
XJR400R?(4HM)/1996年(平成8年)
XJR400Rをベースに、ゼッケンカウル風のビキニカウルを装着したXJR400R?。NK-4レースのゼッケンを意識したデザインのカウルは、軽量薄型の角型2灯式ヘッドライトをの組み合わせ、フトントマスクは実に個性的。バーグラフのタコメーター、デジタルスピードメーター、燃料計、ボタン操作で切り替わる時計などの機能を持つ液晶デジタルメーターはハンドルまわりの軽量化にも貢献。シートはXJR1200にも採用されたワイラックスシートを装備した。その他、エンジンや足回りはXJR400Rに準じ、スポーツネイキッドとしての性能は十分。CB400SFバージョンRとともに、ライトカウルの装備は当時のネイキッドとしては個性的過ぎたのか、わずか1年で姿を消し、XJR400シリーズの中でもある意味希少価値が高いと言える。
- このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています
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