HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

カワサキ ZRX400(1994年モデル)の歴史

KZ1000R(KZT00R)/1982年(昭和57年)

ローソンレプリカことZ1000R(KZT00R)。Z1000J(KZT00J)をベースにオイルクーラーを装備し104psを発生。角型ライトとビキニカウルのスタイルはZRX400やZRX1100で復活。Z400GP(KZ400M)でも採用された段付きシートもZ1000Rらしさを醸し出 している。リザーバータンク付きのリア2本ショック、アメリカ仕様のカーカーのマフラーなどはレースモデルのレプリカの証しでもある。ただ、フロント 3.25-19、リア4.25-18のタイヤサイズは現代のZRX1100やZRX1200とは比べ物にならないくらい細身である。

ZZ-R400(ZX400K)/1990年3月(平成2年)

ZRX400のエンジンのベースとなっているのがZZ-R400。GPZ400Rの後継として、センターカムチェーン方式の新設計エンジンを搭載して登場。1993年にはZX400N型にモデルチェンジし、2005年12月発売の2006年モデルで生産終了。数少ないツアラーモデルの中でダントツの人気となった。ZZ-Rシリーズは当初の表記「ZZ-R」から「ZZR」に統一され、呼称は「ダブルズィーアール」から「ゼットゼットアール」となった。

ZRX400(ZR400E)/1994年2月(平成6年)

ネイキッドの代名詞である空冷のゼファー400も、スペック的にはライバル車に劣り、それをサポートするかのように登場したZRX400。往年のローソンレプリカ・Z1000Rを彷彿とさせるデザインの車体にZZ-R400ベースの水冷エンジンを搭載。1998年のモデルチェンジではアルミサイレンサー、6ポットキャリパー、偏平ラジアルタイヤなどが採用され、スポーツ性を向上させた。2004年の小変更を経て、2008年3月発売のカラー変更をもって販売終了となる。

ZRX?(ZR400E)/1995年1月(平成7年)

ZRX400の登場から1年遅れで追加されたノンカウルモデル。丸型ライト、砲弾型メーター、丸型ウインカーを採用し、後にマフラーやリアショックをメッキ仕上げとし、またホイールをアルミ地仕上げとするなど差別化が図られた。1998年のマイナーチェンジ以降は、マフラーやホイールも共通となり、差別化が少なくなったことから豪華さが少々薄れた。2004年の楕円サイレンサー採用といったマイナーチェンジの推移はZRX400と基本的に共通。
  • このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています

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