HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジェイド(1991年モデル)の歴史
CBR250RR(MC22)/1990年(平成2年)
ジェイド(MC23)のエンジンはCBR250R(MC17・MC19)やこのCBR250RR(MC22)がルーツ。CBR250Rから「RR(ダブルアール)」へ進化し、レース志向、レプリカ色が強まった。もともと高回転型を誇っていたが、さらに上限が1000rpm上乗せされ、何と19000rpmの超高回転型エンジンとなった。フレームは兄貴分のCBR400RR(NC29)と同様のLCGツインチューブフレームで、エンジンを完全に吊り下げる方式により、徹底したマスの集中化と軽量化を実現。スイングアームは極太のガルアームを採用し、サスセッティングやばねレートも見直された。また、スーパースポーツ系の中では最も低い735mmのシート高は、女性や初心者ライダーにも安心感を与えた。当初は出力45ps/15000rpm・トルク2.5kg-m/12000rpmだったが、1991年の馬力規制に合わせ、1994年6月発売モデルで出力40ps/14500rpm・トルク2.4kg-m/11500rpmに変更された。
ジェイド(MC23)/1991年3月(平成3年)
自然体スポーツをキーワードに登場。CBR250RR系のカムギヤトレーン式水冷4気筒エンジンを低中速重視に変更。一方で、高回転域でもスムーズかつパワフルな出力特性を実現している。丸断面のスチール製ダブルクレードルフレームに搭載し、マフラーはバフ仕上げのオールステンレス製、4into1タイプを採用した。バイアスタイヤやタンデムが楽な大き目のシート、荷掛けフック、シンプルな異径2眼式メーター、フロントのφ296mmシングルディスクブレーキなどと装備は実にシンプル、オーソドックスなものとなる。また、780mmのシート高や最大79度のハンドル切れ角で、取り回しの良さを実現している。後に登場したジェイド/S(スラッシュエス)はツートーンカラーでスポーティーさを強調したもので、装備にほとんど相違はない。1996年にバトンタッチしたホーネット250は少々個性的なため、ベーシックさを求めるならジェイドに軍配が挙がる。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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