HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ KSR110(2002年発売モデル)の歴史
KSR-2(MX080B)/1990年(平成2年)
1988年の空冷2ストピストンリードバルブのKS-2(MX080A)からモデルチェンジ。水冷エンジンとなり、9.2ps/8000rpmから10ps/800rpmへとパワーアップ。倒立フォーク、スタビライザー付きスイングアーム、前後12インチホイール、前後ディスクブレーキと本格的なスポーツモデルと同等の充実装備を誇った。ライバル車には同じスーパーバイカーズスタイルのTDR80(3GA)があるが、人気はKSR-2の方が圧倒的に高い。弟分のKSR-1が先に販売終了となったことから、最後は、カワサキ唯一の2ストモデル、かつ、最小排気量車としてラインアップしていた。
KSR110(KL110A)/2002年(平成14年)
水冷2ストピストンリードバルブのKSR-2(MX080B)の後継モデルとして登場。搭載されたエンジンはKLX110をベースとした空冷4ストエンジンで、自動遠心クラッチ&ボトムニュートラル4速で扱いやすさや親しみやすさが増した。上級者にとっては少々物足りなかったかもしれない。車体や足回りはKSR-2のミニスーパーバイカーズのコンセプトを受け継いでおり、前後12インチホイール、倒立フォーク、前後ディスクブレーキ等の採用でスポーツ性は損なわれていない。一人乗りと割り切った設定もそのままだ。基本的にカラー変更、グラフィック変更、装備の変更のみでラインアップし、2009年のDトラッカー125&KLX125へとバトンタッチしていく。
KLX110/2002年(平成14年)
キッズ用2ストモトクロッサーKX65はラインアップしていたが、ホンダやヤマハのように4ストの自動遠心クラッチモデルは存在していなかったカワサキ。2002年からキッズ向けエントリーモデルとしてKLX110を発売。エンジンは新設計の空冷4ストSOHC単気筒エンジンをバックボーンフレームに搭載。PB18キャブや3速自動遠心クラッチ、フロント14インチ&リア12インチタイヤ、ストローク110mm&φ30mmのフロントフォーク、ストローク107mmのリアサスを採用するなど、扱いやすく仕上がっている。2009年発売モデルからKLX110Lとしてモデルチェンジし、セルスターター、4速、マニュアルクラッチとなっている。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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