HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ナイトホーク750(1991年モデル)の歴史
CBX750F(RC17)/1984年(昭和59年)
CB750K、CB750F(RC04)でDOHC化されたエンジンは、CBX750Fで空冷ながら77psへとパワーアップ。油圧式バルブクリアランスアジャスターやバックトルクリミッターなど画期的な機能を装備した。フロントホイールはCB750Fの18インチから16インチに小径化し、ブレーキトルク応答型アンチダイブ機構TRACを装備したセミエアフォークを採用した。新設計フレームに同系エンジンを搭載し、シャフトドライブ、ツインショック、ビキニカウルなどを装備したツアラー的設定のCBX750ホライゾン(RC18)もラインアップ。また、1985年にはフルカウルモデルのCBX750Fボルドール(RC17)が追加された。同時期にラインアップしていたV型4気筒のVF750F(RC15)とはキャラクターが異なっていた。CBX750F系のエンジンが後のナイトホーク750(RC39)やCB750(RC42)へと受け継がれていくことになる。
ナイトホーク750(RC39)/1991年(平成3年)
1990年春にオーバーナナハンが解禁されたものの、750ccクラスはVFR750F(RC36)やアフリカツイン750(RD04)くらいでラインアップが寂しかったホンダ。アメリカ向けに輸出していたナイトホーク750(RC39)を1991年にようやく追加した。CBX750F(RC17)と同系のDOHCエンジンを搭載し、油圧バルブクリアランス・オートアジャスター、自動調整式カムチェーンテンショナーなどを装備しメンテナンスフリー化。最高出力は77ps/9500rpmから75ps/8500rpmへとやや落とされた。ブレーキはフロントがシングルディスク、リアがドラムと他の国産車に比べると劣るが、スペックやステイタスよりも「安さ」を求めるアメリカの好みがこういったところに反映されている。日本国内では750台限定発売で、CB750(RC42)へとスイッチ。価値があるかどうかは「?」であるが、かなりの希少車であることは間違いない。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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