HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ BW’S50・ビーウィズ50(1998年発売モデル)の基本情報

スタイリッシュなオフロードスクーター「BW’S50・ビーウィズ50(SA02J)」

もともと、スクーターの位置付けは通勤、通学、買い物といった「日常の足」、つまり実用車的な要素が強いわけだが、それを覆し、遊び心満載で登場したのが1988年のBW’S・ビーウィズ(3AA)だ。当時としては新感覚のレジャースクーターで、前後10インチの極太タイヤ、丸型デュアルライトなどオフロードテイストを盛り込み、ストローク量のあるサスペンションと低中速域重視のエンジンで、実際に悪路走行もこなすまさにアウトドアスクーターだった。しかし、キャラクターが強すぎたからか、わずか数年で販売終了。その後、10年経って復活したのが2代目BW’S50・ビーウィズ50(SA02J)だ。

前後ともキャストホイールとなり、フロントブレーキはφ125mmのディスクブレーキで強化。フロント61mm、リア77mmのストローク量を誇るサスペンションを採用し、フォークブーツやブッシュガード、アンダーガードの装備でちょっとしたオフロード走行も安心してこなすことができる。初代の6psから5.5psにダウンしているが、トータルの走破性は損なわれていない。また、ライトガードが標準装備されたデュアルライト、シート下のヘルメット収納スペースなど、スタイルと使い勝手を両立している点も見逃せないポイントだ。

BW’S50・ビーウィズ50(SA02J)と同じ台湾ヤマハで生産され、グランドアクシス100(SB01J)と同系エンジンを搭載したBW’S100・ビーウィズ100(4VP)もほぼ同様のスタイルで販売されていたが、こちらは国内モデルとしては正式にラインアップしなかった。初代と同じように、2代目BW’S50・ビーウィズ50(SA02J)もわずか数年で販売終了となってしまったが、1990年代後半に登場しただけあって完成度は高い。4スト&FIの3代目BW’S(SA44J)はもちろん良いが、2ストならではのキビキビした走りを求めるなら2代目BW’S50・ビーウィズ50(SA02J)がベストだ。

※メーカー呼称はBW’Sだが、1998年から台湾モデルのBW’S100も存在するため、それと区別する意味でBW’S50と表記しています。

  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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