HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ NSR250R(1990年モデル)の歴史
NSR250R(MC21)の歴史/1990年(平成2年)
NSR250R(MC21)
限界性能はそのままに、そこまでの過程を安全に楽しむという点に開発の主眼が置かれフルモデルチェンジ。このNSR250R(MC21)は、当時の2ストモデルの中で最も高い完成度を誇ったと言えた。NSシリンダーを有する90度Vツインエンジンは、内部パーツの一新で、画期的な台形のパワーカーブを実現。エンジンコントロールシステムPGM-?や楕円状オーバルチャンバーなどにより、ますますその熟成度を高めてた。さらに、新アルミツインチューブフレームやファクトリーマシンからフィードバックしたガルアームの採用など、ディメンションの見直しで旋回性能や直進安定性を向上させている。この他、スラントノーズ化したフルカウルや、段違いにレイアウトされたサイレンサーなども魅力のひとつ。
NSR250R SP(MC21)/1990年(平成2年)
レースユースに対応したSP仕様。スタンダードの相違点は乾式クラッチ、前後17インチのマグネシウムホイール、減衰力調整機構付きフロントフォーク、アルミ製リザーバータンク付きリアショックを採用したこと。また、専用カラーで、販売台数も限定された。1991年には乾式クラッチを採用した「SE」も追加され、スタンダード・SE・SPの合計3タイプが設定された。1992年には、SPのみフラッシュカラースペシャルを900台限定で発売した。価格は77万7000円(税抜)で、スタンダードの62万円(税抜)に対して15万7000円高となる。デザインはワークスマシンNSR250をイメージしたもので、NRで開発された赤色・高彩度塗装を施し、カウルにはHRCのロゴも入れられた。1993年にMC28型へフルモデルチェンジするまでのわずか3年間の販売期間であったが、NSR250Rシリーズの中でMC21は最も販売台数が多い。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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