HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジョーカー90(1996年モデル)の基本情報
原付二種が最適クラス!? ゆったりとタンデムできるボディサイズ「ジョーカー90」
アメリカン・カスタムスタイルのデザインで、生産中止になって久しい今でも根強い人気を誇る「ジョーカー」。原付一種モデルの名前とカタチを知っている人でも、意外と知る人の少ないのが原付二種モデルの「ジョーカー90」。
50ccの「ジョーカー」を間近で見たことのある人なら知っていると思うが、「これで原付一種?」というほど、大きなボディを持つ。全長は実に1885mm。一般的な大きさの「タクト(AF79)」と比較すると、210mmも長いのだ。さらに言えば、1クラス上の「ディオ110(JF58)」よりも長い。
この大きなボディはそのままに、ひとまわり大きなエンジン(空冷・2ストローク・単気筒・89cc)を搭載したのが、「ジョーカー90」。最高出力は8.2ps、最大トルクも0.96kgmへと、それぞれパワーアップ。車体重量94kgのボディを、苦もなく機敏に走らせることができる。たかが40cc、されど40cc。この排気量の違いが、余裕のある走りを実現している。もちろん、50ccでも不満の残る走行性能ではない。余裕の度合いが大きくなった、ということだ。
原付二種なので、30km/hの制限速度や二段階右折、二人乗り禁止から解放。もともとボディが大きいので、シートがダブルシートになっても違和感がなく、二人乗りしても窮屈さは全くない。本来、ジョーカーはこのクラスが最適なのでは?と感じるほどだ。
生産期間が短いのでタマ数は多いとは言えないが、探せば、まだまだ見つかる。ちょっとオシャレなバイクに興味があるなら、ジョーカー90は候補から外せない。
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