HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ スーパーカブ50(AA04)(2012)の基本情報
直線的なデザインを取り入れた中国生産モデル「スーパーカブ50(AA04)」
「スーパーカブ50」。説明するまでもなく、世界中で愛され、人々の生活を支え続けているホンダのベストセラーモデルだ。スーパーカブの歴史は古く、「スーパーカブC100」が登場したのは1958年。もう、60年以上も前。それから8年後の1966年、50ccモデルの「スーパーカブC50」が登場。型式がAA01に変わったのは1999年。国内の新排出ガス規制適合モデルとなった。
AAのスーパーカブ50の2代目で、フルモデルチェンジされた「スーパーカブ50(AA04)」が登場したのは2012年。生産拠点が中国の新大洲本田摩托有限公司となったほか、デザインも直線的な要素がふんだんに取り入れられており、スーパーカブ50の、なんとも言えない懐かしいような丸みを帯びたカタチから、近代的なスタイルになったという感じだ。ただ、2017年にスーパーカブ50はモデルうチェンジされてAA04から「AA09」になるのだが、その際に、デザインはAA04以前のスーパーカブ50に近いモノになっている。ある意味、AA04は、スーパーカブ50の歴史の中で異彩を放つデザインだと言っていいだろう。また、AA09になる際、生産拠点が中国から日本の熊本製作所に移管された。
AA04に搭載されているのは、空冷・4ストローク・単気筒の49ccエンジン。低中回転域を重視したトルク特性で、粘り強い走りを見せる。最高出力は前モデルの3.4PS/7,000rpmから3.7PS/7,500rpmへと引き上げられており、力強さもプラスされた。また、ホイールベースが35mm延長され荷物積載時の安定感が向上。発進と変速でそれぞれ独立したクラッチ機構を備えており、変速時のショックを軽減したスムーズな走りも実現している。
スーパーカブシリーズと言えば、カスタムパーツが豊富なことでも知られるが、短命だったAA04も、それは変わらない。思い思いのカスタムが楽しめる、それもスーパーカブシリーズの魅力の一つだ。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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