HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ NS50Fエアロ(1987年モデル)の基本情報
NSR50と人気を2分したフルサイズのロードスポーツモデル「NS50Fエアロ」
1980年代後半から1990年代にかけ、原付一種のスポーツモデルで人気を博していたのがコンパクトなボディの「NSR50」。これとほぼ同時期に発売され、NSRと人気を2分していたのがフルサイズのボディを持つロードスポーツモデル「NS50Fエアロ」。
エアロというネーミングから想像できるように、カウルはタンクの隙間をうめるような「CBR250R(MC17)」のフルカバード・フェアリングを連想させるデザイン。カラーリングは「NSR250R(MC16)」を彷彿とさせるもの。当時の人気モデルのイイトコ取りをしたようなモデルだ。
もちろん、見た目だけのモデルではない。フロントに油圧式のディスクブレーキ、前後ホイールは軽量・高剛性のキャストホイール、タイヤには幅広タイプを採用。エンジンも、7.2PS/8000rpmの最高出力を発生するパワー感溢れる水冷2ストローク単気筒。走りの面でNSR50となんら遜色のないものとなっていた。実際、当時のミニバイクレースでは、NSR50とともにNS50Fもよく使われていたのがその証拠だ。
乗り味は、とにかく軽快。パワフルなエンジンに軽くてスリムなボディが組み合わさり、スロットル操作ひとつでヒラヒラと自在に扱える。フルサイズなので、切り返しなどではカラダを左右に動かす量が大きくなるが、それが逆に「スポーツしている」という実感につながるのだから、不思議なものだ。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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