HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジャイロキャノピー(TA03)(2008)の基本情報
雨の日だって、どんと来い!? 大型スクリーンとルーフを装備「ジャイロキャノピー(TA03)」
バイクの天敵と言えば、雨。路面は滑りやすくなるし、ヘルメットに水滴がつけば前方はもちろん後方の確認とかも見にくくなるし、レインウェアを着るのが遅くなれば服が濡れるし、服が濡れれば走行中に受ける風で体が冷えるし。バイクに乗るのは好きだけど、雨の日は気分が乗らない、という人は少なくないのでは。そんな時は、「ジャイロキャノピー」。標準装備された大型スクリーンとルーフで多少の雨なら、全く濡れないわけではないけど、防いでくれる。しかも、大型スクリーンには、電動式のウインドスクリーン・ウォッシャーとダブルリンク式ワイパーも装備。ヘルメットに直接水滴がつくのに比べると、周囲が確認しやすい視界を確保してくれる。
ジャイロキャノピーの登場は1990年。登場当時は2サイクルエンジンを搭載していたが、2008年にフルモデルチェンジされ、4サイクルエンジンを搭載。型式も「TA02」から「TA03」となった。そう、ジャイロキャノピーと言っても、2サイクルエンジンモデルと4サイクルエンジンモデルが存在する。年式で言えば2008年以降、型式ならTA03が4サイクルエンジンモデルだ。
また、TA03は平成18年国内二輪車排気ガス規制の適合モデルで、それまでのモデルに比べ、二酸化炭素の排出量を32%も低減。燃費性能も30km/h定地走行テスト値でリッターあたり54.5kmを実現している。1990年登場のTA02がリッターあたり38.3kmなので、16.2kmもの差になっている。燃料タンク容量が6.8リットルなので、1回のガソリン満タンで走れる距離が単純計算で100以上も違ってくる。車重は139kgと原付一種モデルとしては重めだが、3輪モデルかつ後輪が6インチから8インチに大径化され安定感が増しており、最高出力4.6PS/7500rpm、最大トルク4.4Nm/7000rpmと走行面での力不足も感じない。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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