HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
スズキ GSX400Xインパルス(1986年発売モデル)の歴史
GSX750Sカタナ(GS75X)/1982年
ハンス・ムートがデザインした代表作「カタナ」。GS650Gのイメージスケッチからカタナのデザインに落とし込まれたという経緯がある。1980年にGSX1100Sカタナが登場し、国内モデルとして1982年にGSX750Sカタナ(GS75X)もお目見え。当初、スクリーンなしで登場したが、9ヶ月後にはマイナーチェンジでスクリーンを装着。さらに、その後のモデルチェンジでリトラクタブルヘッドライトを採用した。
GSX-R400(GK71F)/1986年
初代GSX-R400(GK71B)が登場したのが1984年。丸目二眼ライトの耐久レーサー風から、角型ライトで落ち着いた雰囲気となった二代目GSX-R400(GK71F)は1986年に登場。シリンダーヘッドは水冷、シリンダーは空冷、さらにオイルクーラーで冷却されたオイルをピストン裏側に噴射し冷却効率を高める、独自の水油空冷方式を採用。同エンジンはGSX400Xインパルスにも搭載された。
GSX400Xインパルス(GK71E)/1986年
六本木、東京タワー、鳥居などをイメージに、ハンス・ムートがデザイン。GSX400FSインパルス(1982年)の名を受け継ぎ、エンジンはGSX-R400(GK71F)の油冷DOHCを搭載した。特徴的なヘッドライトまわりと赤いフレームをインパクトが強く、やや好みが分かれるところはあった。スズキのネイキッドモデルとしては、1990年のバンディット400、1994年のGSX400インパルスと続いていく。
GSX400Xインパルス ハーフカウル仕様(GK71E)/1986年
GSX400Xインパルスのハーフカウルタイプ。カウル以外は全く同じだが、シルバーメタリックのカラーリングとハーフカウルで印象がかなり違い、落ち着いた雰囲気に。こちらはハンス・ムートのデザインではなくスズキのデザインとなる。その後、ネイキッドモデルは1990年のバンディット400(GK75A)にスイッチ。1994年にはGSX400インパルス(GK79A)が登場し、「インパルス」の名が復活する。
- このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています