HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ YZF1000Rサンダーエース(1996年モデル)の歴史

FZR1000(2GH・2RG)/1987年(昭和62年)

1987年に登場、1989年に1002ccとなり、1991年で倒立フォークを採用した。前傾35度の5バルブジェネシスエンジンは冷気導入で効率を高めるFAI、排気バルブEXUP、水冷式オイルクーラーを装備。メインフレームはアルミのデルタボックス、リアにもデルタボックスタイプのスイングアームを採用した。空力特性の向上を狙いカウルはさらにスラント化され、ライトはロー側にプロジェクターランプを採用したシングルレンズ・ツインバルブの2灯式になった。YZF1000RはこのFZR1000ベースのエンジンと、YZF750Rベースのフレームを組み合わせた。

YZF1000Rサンダーエース(4SV)/1996年(平成8年)

FZR1000の後を受け継ぎ、新たなフラッグシップモデルとして登場。「サンダーエース」のサブネームが与えられた。エンジンはFRZ1000をベースにクランクを22%軽量化。キャブやEXUPも変更された。YZF750Rをベースとしたフレームに、φ48mm正立フロントフォーク、トラス構造を持たない新設計のスイングアームを装備。空力特性を追求したカウルによって、YZF750Rと同等のCdA値を実現した。この後に登場するYZF-R1に比べれば、大柄でゆったりしたボディから、CBR1100XXやGSX1300Rハヤブサ、ZZ-R1100と同様にツアラー色が濃いモデル。

YZF-R1(RN01)/1998年(平成10年)

YZF1000Rをハイスピードツアラーとすると、明らかにスーパースポーツ・レプリカ路線となったYZF-R1。998ccで150psを発生し、177kgという軽量な車体を実現。2000年のモデルチェンジでは大幅な変更を受け、車重も175kgと2kg軽量化された。2002年の3代目でFI化、2004年の4代目で172psと大幅にパワーアップ。2006年はマイナーチェンジに留まり、「SP」を追加。2007年の5代目でエンジンを4バルブ化、全面刷新された2008年の6代目をベースに、2009年6月登場の国内モデル(RN24J)へとつながる。
  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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