HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ バルカン1500クラシック(1996年モデル)の歴史
バルカン1500クラシック(VNT50D)/1996年(平成8年)
輸出モデルVN-15から受け継いだ世界最大級の水冷SOHC・Vツインエンジンはボア×ストローク=102×90mmで1470cc、最高出力61ps、最大トルク11kgを誇った。点火系はコンピューターを内蔵のDCIS(デジタル・コントロールド・イグニッション・システム)を採用。1998年モデルでミッションが4速から5速に変更され、2000年モデルでフューエルインジェクションと排ガス浄化システムを採用し排ガス規制に適合。圧縮比が9.0:1にアップされハイオク仕様となった。また、フロントフォークをカートリッジ化、フレームのパイプ径を拡大、リアサスはエアサスになるなど、大幅な改良が加えられた。「クラシックツアラー」との相違点は、フロントブレーキがシングルディスクで、フロントのタイヤサイズが130/90-16とやや細身となる。ホイールはスポークタイプで、マフラーは右2本出し。
バルカン1500クラシックツアラー(VNT50G)/1998年(平成10年)
バルカンシリーズでも1500のみに設定された「クラシックツアラー」。ロングクルージングを考慮し、大型ウインドスクリーン、フロントバンパー、車体色と同一の片側34リットル専用サイドバッグを採用。約40kg増に対応するため、ダブルディスクのフロントブレーキ、キャストホイール、強化サスペンションなどを採用した。フロントのタイヤサイズは150/80-16とやや太目でリアと同サイズになる。2000年モデルでは「クラシック」と同様にFI化されている。1999年にはヂィープフェンダーとサドルシート、フィッシュテールマフラーなどを採用したビンテージスタイルの「バルカン1500ドリフター」、2001年にはエンジンをリファインし、外装や足回りなどをガラッと変えてスポーツ性を強調したクルーザーの「バルカン1500ミーンストリーク」を追加し、キャラクターの異なるVツインアメリカンモデルを豊富にラインアップした。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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