HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ CB400スーパーフォア バージョンR(1995年モデル)の歴史
CB400スーパーフォア(NC31)/1992年(平成4年)
「プロジェクトビッグ1」で登場したCB1000スーパーフォア(CB1000 SUPER FOUR)の400cc版とも言えるCB400スーパーフォア(CB400 SUPER FOUR)。CB-1をベースとした水冷4ストDOHC並列4気筒399ccエンジンは、カム駆動をギヤからチェーンに換装。吸気ポートを33mm短くし、ポート径をφ26mmとしことで吸気流速を高め、5.5リットルの大容量エアクリーナーやレスポンスのいいスラントCVキャブの採用で高効率化を図った。フレームは丸型断面パイプのダブルクレードルで、φ41mmのフロントフォーク、リザーバータンク付きリアショック+角型スイングアーム、フロントφ296mmのダブルディスク、リアφ240mmディスクブレーキで足回りを固めた。センタースタンドを装備し使い勝手も考慮された。数回のマイナーチェンジを繰り返し、1999年にはハイパーVTECエンジンを搭載したNC39型にフルモデルチェンジした。
CB400スーパーフォア バージョンR(NC31)/1995年(平成7年)
スタンダードモデルが2度目のマイナーチェンジを受けると同時に発売された「バージョンR」。サーキット走行も想定した、よりスポーティーな仕様が特徴で、エンジンはバルブタイミング、吸気ファンネルの最適化でさらなる高回転の伸びを実現。さらに、キャブセッティング変更と、新設のスロットル開度センサー、PGMイグニッションとの組み合わせで、点火時期を最適化している。4-2-1エキゾーストはエキパイ間を連結し、高回転域のみならず低中速域の出力向上にも貢献。フレームにはフロントクロスパイプを追加し、より剛性感の高いフィーリングが得られるものとなった。前後足回りもバージョンR専用となり、斬新な形状でデュアルライト並みのワイドな配光のフューチャーフォーカスライトを備えたビキニカウルがポイントだ。1996年にはスポーティーな性能はそのままに、丸型ライトを装備した「バージョンS」が登場。「バージョンR」は廃版となる。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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