HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ VMAX1200(1990年国内モデル)の歴史
VMAX1200(3UF)/1990年(平成2年)
1985年(昭和60年)に輸出モデルとして初登場したVMAX。1990年春の「国内オーバー750解禁」の第1弾モデルとなったのが国内モデルのVMAX1200となる。スタイリングや装備などほとんどは輸出モデルを踏襲しているが、最高出力が97ps/7000rpm、最大トルクが11.3kg-m/6000rpmに抑えられ、特徴的なパワーフィーリングを生み出す「Vブーストシステム」は採用されなかった。輸出モデルの145psから48psの大幅ダウンとなっているが、発生回転数を低くし、日本の道路事情に合わせた扱いやすい設定となっており、一番の特徴とも言えるVブーストはなくとも、VMAXのフィーリングは十分味わえる。国内モデルは1998年までのラインアップで終了し、輸出モデルは2007年まで継続販売され、20数年に渡って大きなモデルチェンジもなかった。年式による装備の違い等をあまり気にする必要がなく「選びやすい車種」といえるだろう。
VMAX(RP22J)/2009年4月(平成12年)
二代目VMAX(VMAX1700)は完全新設計のエンジンを搭載し、V型4気筒の構成はそのままに、排気量を1679ccに拡大。排気デバイスEXUPや、スリッパークラッチを新たに装備。また、Vブーストのかわりにスロットル開度を電子制御で最適化するYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)と、エンジン回転数やスロットル開度によりファンネル長を変化させるYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)を装備し、輸出モデルで200PS、国内仕様でも151PSと脅威の出力を誇る。フレームはダイヤモンドタイプのオールアルミ製で、エンジンを剛性メンバーとして使用し、高剛性を確保している。18インチホイール、チタンコーティングのフォーク、ウェーブディスク、6ポットキャリパーなど足回りも充実。「The Art of Enginnering」のもとに完成度が高いモデルで、VMAX取扱店のみの予約、販売となった。
- このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています
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