HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ バルカン800ドリフター(1999年モデル)の歴史
バルカン800ドリフター(VN800C)/1999年(平成11年)
1995年に初登場したバルカン800・バルカン800クラシック(VN800A)をベースに、フレームを高剛性化。リジッド風のユニトラックサスや、スイングアームに直付けされたディープフェンダーなど、サドル型ダブルシート、フットボード型ステップ、フィッシュテールマフラー、ブラックアウトされたフロントフォーク&砲弾型ヘッドライト&ハンドルバーなど、雰囲気はバルカン1500ドリフター以上だ。55度Vツインエンジンは、K-TRIC採用の新型CVK36キャブを装備し、フロントブレーキはφ300mmディスク+2ポットキャリパーと、快適な走行性も兼ね備える。バルカン400ドリフターは2001年のマイナーチェンジで排ガス規制適合&装備変更したが2002年で終了。バルカン800ドリフターも2002年までとなり、2007年にバルカン900クラシック&カスタムが登場するまで、このクラスのアメリカンモデルは空白となる。
バルカン1500ドリフター(VNT50J)/1999年(平成11年)
バルカン1500クラシック(VNT50D)をベースに、前後ディープフェンダー&サドルタイプシートの装着など、1940年代のムードで仕上げた「ドリフター」シリーズの長兄。1470ccの水冷SOHC4バルブエンジンは、始動性を高めるISC(アイドルスピードコントローラー)を装着した電子制御FIを新搭載。無鉛ハイオク仕様による圧縮比アップ(8.6→9.0)や、点火時期特性変更、カムシャフト&エキゾーストパイプの変更を受けて、2500rpmで最大トルクを発生する。バックトルクリミッターも装備された。フレームの高剛性化、φ41mmフロントフォークの作動性向上、エアスプリング併用式リアサス、シャフトドライブ、前後16インチの48本のワイヤースポークホイールなどの採用で、どっしりとした走行フィールと、快適な乗り心地を実現した。フロントブレーキはφ300mmのシングルディスク。2003年3月にミーンストリーク(VNT50P)が登場し、ドリフターは姿を消している。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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