HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ NV400SP(1983年モデル)の歴史
NV400SP(NC15)/1983年(昭和58年)
当時、輸出モデルでラインアップしたVT500Eの国内版と言えるのがNV400SP。同時期に登場したアメリカンモデルのNV400カスタム(NC11)と同様の構成で、新設計の挟み角52度Vツインエンジンは、位相クランクの採用により、理論上1次振動をなくしている。また、OHCヘッドは吸気1・排気2の3バルブ方式で、ツインプラグ方式を採用。これを軽量・高剛性のダブルクレードルフレームに搭載した。フロントフォークはエアサスで、ブレーキはインボードディスク。ホイールは前後18インチのブーメランコムスターといった足回り。大光量60W/55Wの角型ハロゲンヘッドライトにビキニカウルを装備したヨーロピアン感覚のスタイリングは、当時の多くの車種に見られたもので、CX400ユーロとよく似ている。ブロスプロダクト2(ブロス400)やVRX400ロードスター、近年のVT400Sと数少ない400ccのVツインスポーツモデルのひとつである。
VRXロードスター(NC33)/1995年(平成7年)
NV400SP(NC15)、NV400カスタム(NC11)をルーツとするスティード400系のVツインエンジンを丸型鋼管ダブルクレードルフレームに搭載。最高出力は33psと決して高出力とは言えないが、Vツイン独特の鼓動感は十分楽しめる。直径1インチのハンドルバー、メッキ処理された右2本出しマフラー&前後17インチホイール、砲弾型メーターなどの装備と、レトロ調、ネオクラシック調の外観で、400ccクラスに新時代の風を吹き込んだ。アメリカンモデル以外では数少ない400ccVツインロードモデルとなる。1996年にはエンジンやマフラーをはじめ、各パーツをブラックアウトした「スペシャルブラック」も発売された。こちらはとても重厚なイメージのモデルとなる。スティードほど息の長いモデルとはならなかったが、ヘビーな4気筒はちょっと・・・というライダーにとってはうってつけのモデルと言える。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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