HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ VFR400Z(1986年モデル)の歴史

VFR400R・VFR400Z(NC21)/1986年3月(昭和61年)

1982年のVF400F(NC13)の後継モデル。VF400Fのチェーン駆動からカムギヤトレーンに変更され、360度クランクから爆発間隔をより均等化した180度に変更された。出力はVF400Fを6ps上回る59psに。レブリミッターは13000rpm付近で、全域でフラットな出力特性となり、並列4気筒とは明らかに異なるワイドなパワーバンドとなった。フレームはアルミツインチューブのダイヤモンドタイプで、スイングアームにもアルミ押し出し材を採用した。サスはフロントにブレーキトルク対応型アンチダイブ機構(TRAC)を装備。リアにはプリロードの調整機構を持つドカルボンタイプのショックユニットを採用。フロント16インチ、リア18インチのアルミキャストホイールの設定。HRCからレースキットが発売され、国際A級用Iキットでは72ps/14000rpmにもなった。翌年にはモデルチェンジしNC24に。片持ちスイングアームの「プロアーム」化され、その後はVFRシリーズ=プロアームといった流れになっていく。1989年12月にはVFR400R(NC30)へと進化する。

VFR400Z(NC21)/1986年3月(昭和61年)

VFR400R(NC21)からカウルを取ったネイキッドモデル。1986年当時は「ネイキッド」ではなく、単純にノンカウルやカウルレスと言われていた。VFR400Rの163kgから159kgへと4kgもの軽量化を達成。ライトはVFR400Rの角型に対して、丸型デュアルタイプとなり、VFR400Zを特徴付ける独特のフロントビューとなった。オイルクーラーは装備されなかったが、エンジンはVFR400Rと同一で、最高出力59ps/12500rpm、最大トルク3.7kg-m/11000rpmを発生した。翌年にはVFR4OOR(NC24)がモデルチェンジしたのに合わせ、エンジンの出力特性を変更。バルブの大径化、バルブタイミングの変更、圧縮比アップ、キャブの大径化などで、最大トルクが4.0kg-m/10000rpmへと向上した。その他はカラーリングとグラフィックの変更のみで、ホイールは赤から黒になった。このマイナーチェンジでラインアップから消えることになる。これ以降、400ccクラスのV4ネイキッドは存在しない。
  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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