HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ RZ50(1998年モデル)の歴史
RZ50(5R2)/1981年
スーパーゼロハンの世界を切り開いた、歴史に残る名車。カワサキのAR50と人気を二分した。ピストンリードバルブの水冷エンジン、6速ミッション、モノクロスサスなど、当時のレーサー並みのメカニズムを装備。イタリックタイプのキャストホイールは、RZ250・RZ350・XJ750E・XJ400スペシャル・XV750等にも採用され、ヤマハ車であることを強く印象付けていた。1983年9月から60km/h規制となり、リミッターを装備し、強力な走りを制限されてしまった。アッパーカウル(ライトカウル)&アンダーカウル付きも登場した。初代RZ50と同系のピストンリードバルブエンジンはDT50(17W)やTDR50(3FY)、TZR50(3TU)などに受け継がれる。1990年代初めまでラインアップし、その頃のライバル車には同じフルサイズのAR50SやRG50γ(ガンマ)、NS50Fがあった。ミニバイクレース用のベースモデルとしても人気が高かった。
RZ50(RA01J)/1998年(平成11年)
1985年のRZ50(1HK)が1990年初めに販売終了となって7年ぶりに復活。流行のレトロ系の波に乗ったネイキッドとして登場。1970年代の市販レーサーTZ風のロングタイプの燃料タンク、φ27mmフォーク、前後17インチホイール、セルを装備。上限の7.2PSを発生するクランクケースリードバルブの水冷2ストエンジン(5R2・1HKはピストンリードバルブ)、6速ミッション、角パイプスイングアーム&モノクロスサス、前後17インチホイールなどは、1981年の5R2、1985年の1HK(前後18インチ)と似た構成だが、各部とも最新技術で見直されている。2000年に往年のレースシーンを彷彿とさせる白&赤ストロボ、青&白ストロボの新カラーに。同時に、排ガス中の未燃焼ガスを再燃焼させる2次空気導入機構と、排ガス浄化触媒を備えたキャタリストチューブを排気系に採用し、新排ガス規制にも適合。2005年にカラー変更し、2007年まで発売される。
(※写真は1998年発売モデルではありません)
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