HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ RGV250ガンマ(1988年モデル)の基本情報

「RGV250ガンマ(VJ21A)」

1983年に初登場し、1985年にGJ21B型となったRG250ガンマ。フロントフォークはANDF(※)からPDF(※)に進化、この年からウォルターウルフカラーが限定で追加された。その後、1986年10月にNSR250R(MC16)、1987年にTZR250(1KT)といったライバル車が登場したが、RG250ガンマは最終型として、フロントフォークのPDFを廃止しφ38mmに大径化、ホイールは中空3本スポークを採用するなど、足まわりを中心としたマイナーチェンジに留め、そして、1988年にV型のRGV250ガンマ(VJ21A)へとフルモデルチェンジし、第二世代のガンマとなるのである。ボルトオンのダウンチューブを持つダブルクレードルのアルボックスフレームは、ステアリングヘッド部とスイングアームピボット部はアルミダイキャスト製で、メインチューブは110×30mmの角パイプを使用。特殊メッキ・アルミシリンダーの水冷横置き90度Vツインエンジン、スロットルバルブが半円型の32mmスリングショットキャブ、ワークスRGVガンマと同サイズのクランクケースリードバルブ、AETCなど新しいメカニズムを採用した。1989年、2年目のVガンマはエンジンの知能化を進め、点火時期、排気デバイスAETC、エンジン回転数やスロットル開度に応じたキャブのメインエア流入量などをコンピューター制御。また、ギヤレシオも変更し、2・3速のローギヤード化でパワーバンドを維持しやすくなった。「SP」はインナーロッドタイプのフロントフォーク、リザーバータンク別体のリアショックアブソーバー、クロスミッション、大径キャブ、シングルシートを装備。また、ペプシとシックカラーの限定モデルも設定され、ブラックサイレンサーとゴールドチェーンを採用した。NSR250R SP(MC18)よりもレース寄りの装備がおごられ、当時の過激さを求めるなら「VガンマSP」を狙いたい。※ANDF=アンチ・ノーズ・ダイブ・フォーク※PDF=ポジティブ・ダンピング・フォーク※AETC=オートマチック・エキゾースト・タイミング・コントロール

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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