HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ ゼファー1100(1992年)の歴史
Z2(Z2F)/1973年(昭和48年)
今さら説明不要の名車。1972年にアメリカンに輸出されたZ1をスケールダウンして登場。1974年にはバッテリーのオーバーチャージ対策などの小変更を受ける。ゼッツーの呼ばれるのはこの頃までで、1975年にはZ750FOURに車名が変更され、フロントブレーキがダブルディスクに。1977年にはフロントのブレーキキャリパーがアウターチューブ後方に配置され、リアもディスクブレーキに変更された。ゼファーのエンジンはボイジャーをベースとしているのでZ2とは系統が異なるが、外観イメージはまさにZ2だ。
ゼファー1100(ZRT10A)/1992年(平成4年)
ゼファーシリーズ最後発として登場。すでに、1991年にGPZ900R(ZX900A)の国内仕様が登場していたが、純粋な国内モデルのオーバー750ccはゼファー1100が最初となる。2002年に排ガス浄化システムKLEEN、エンジン回転数とスロットル開度から最適な点火時期を設定するK-TRICを装備。2007年でファイナルとなり、通称「火の玉カラー」を高品質塗装で仕上げられた。1992年の登場から2007年のファイナルまで、「基本を変えず、素材を磨く」というゼファーシリーズの理念を感じることができる。
ゼファー1100RS(ZRT10A)/1996年(平成8年)
基本的な構成はスタンダードモデルと同一。前後ホイールをスポークホイールにすることで、より一層Z1、Z2のイメージに近くなった。スポークホイールにより重量は6kg増加し、バネ下重量が増したことで、マイルドなハンドリングとなった。同年、ゼファー750(ZR750C)にもスポークホイールのゼファー750RSが追加された。マイナーチェンジで排ガス浄化システムKLEEN、スロットルポジションセンサーK-TRICが装備されたものの、2003年夏には生産終了。中古相場ではスタンダードより10万円以上高値となっている。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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