HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ ZZR1100(1990年モデル)の歴史
ZZ-R1100(ZXT10C)/1990年(平成2年)
GPZ1000RXからZX-10へ、そして排気量を997ccから1052ccへアップし、各部をリファインしたのがZZ-R1100となる。水冷4ストDOHCエンジンはφ40mmのCVKキャブを4連装。エキゾーストも4-1-2となり、最高出力はZX-10の137psから147psへと大幅にアップした。ラジエーターは大きく湾曲した形状で表面積を増やし、放熱効果を高めた他、足回りは、フロントに対向4ポットタイプの大径ディスクブレーキ、フロント120/70、リア170/60の17インチタイヤを採用した。縦長のヘッドライトを採用するなどでさらに空力特性を追求し、カウル形状の変更に加えてボディ全体をさらにフラッシュサーフェス化。後のZZ-Rシリーズにも共通するカワサキらしいデザインとなっている。車名の表記や呼び名は当初ZZ-R(ダブル・ズィー・アール)だったが、ハイフンがなくなりZZR(ゼット・ゼット・アール)に変更さている。
ZZ-R1100(ZXT10D)/1993年(平成5年)
ツインラムエア・インテークを備えるなど、空力をメインに細部を熟成。エンジンはCタイプと同じボア×ストローク=76×56mmの1052cc。排気系はKCAS(カワサキ・クリーン・エアー・システム)を装備し、車体はアルミシートをプレスして形成したメインフレームに、鋳造製のステアリングヘッド&スイングアームピボット&リアのエンジンマウント部を組み合わせたペリメータータイプ。フロントはφ43mmの正立フォークを採用した。超高速ツアラー的要素を十分に進化させ、300km/hオーバーの世界最速ツアラーのポジションを確立した。発売期間が長かったことや完成度の高さから、ZZRシリーズ中、2代目のDタイプが最もタマ数が多い。2002年にはZZ-R1200・ZZR1200(ZXT20C)、2006年にはZZ-R1400・ZZR1400(ZXT40A)へとモデルチェンジ、排気量アップしているのは周知の通り。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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