HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ ビーノ(1997年モデル)の歴史
1989年(平成元年) ジョグ(3KJ)/1989
通称「メットインジョグ」と呼ばれたモデル。最高出力6.8psのハイパワーを誇る新設計の2スト・クランクケースリードバルブエンジンを搭載。縦型から横型になったことで、シート下にXLサイズのフルフェイスヘルメットがすっぽり入るトランク(メットインスペース)を設け、フロントのインナー部にも、必要なものをすぐに取り出せるフロントラックを装備した。また、ディスクブレーキ、テレスコピック式のフロントフォーク、キセノンバルブ採用のライト、パンチングレザーシート、専用のメーターパネルを装備したジョグスポーツ(3RY)もラインアップした。このジョグ(3KJ)のエンジンが、後のジョグシリーズやVINO・ビーノ、BW’S・ビーウィズ、AXIS50・アクシス50等に幅広く、長い期間受け継がれていくことになる。ビーノに搭載された時は6.3psにパワーダウンされ、扱いやすくなっている。
1997年(平成9年)ビーノ(5AU)/1997
ライトや燃料計など細部まで洗練されたレトロな雰囲気と、メットインスペース等の実用性を兼ね備えたスクーター。レッグシールドのモール、フロアマット、樽型グリップ装備の「クラシック」、1960年代のレーサーを思わせる赤/白のカラーに、これを引き締める黒パーツを組み合わせ、オリジナルグラフィックとレッグシールドモールを追加した「スポーツ」等のバリエーションモデルもラインアップ。1999年にヤマハ独自の触媒=キャタリストチューブと、吸気温度で吸入空気量を変えるキャブ側のコンベンセイターを装備、排ガス規制に対応しつつ燃費も3割強向上(SA10J)。2001年に他のヤマハスクーター同様、ハンドル+鍵穴シャッター+リアホイールのトリプルロック機構=「Gロック」を採用した。メーターバイザー等のオプションパーツも豊富だった。まさに女性のためのスクーターである。「VINO」とはイタリア後で「ワイン」の意。
- このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています
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