HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ シグナスX(2007年モデル)の基本情報
125ccクラスでは数少ないスポーツ指向のスクーター「シグナスX FI(SE44J)」
「シグナス」シリーズをさかのぼると、1983年(昭和58年)のシグナス125(50V)に辿り着く。この50V型がしばらくラインアップすることになるが、1995年にシグナス125(4KP)、1996年にディスクブレーキのシグナス125D(4TG)、1998年にシグナス124Si(SE01J)、2001年にシグナス125SV(SE07J)と進化し、2003年にシグナスX(SE12J)が登場。台湾モデルが国内モデルより先行しているが、シグナスXシリーズはここからがスタートとなる。
(参考までに、シグナスZは中国ヤマハで、シグナスXとは別系統のモデル)
最大のライバル車であり、原付2種クラスのトップセラーであるアドレスV125(CF46A)が登場したのが2005年。コンセプトは異なるが、シグナスXもアドレスV125も通勤・通学の足に加え、カスタムベースとしても人気となったのは記憶に新しい。そんな中、モデルチェンジしてフューエルインジェクション化されたのが2007年のシグナスX(SE44J)となる。上級モデルの「SR」も少し遅れて登場し、標準と上級の組み合わせはSE12Jと同様となる。FI化の他、外観を一新したのが大きな変更点で、見えない部分では駆動系の変更等が挙げられる。
やや大柄な車体はどちらかと言えば250ccクラス寄りで、アドレスV125が50ccクラスに近いのとは対照的。また、2009年に追加ラインアップしたアクシストリート(SE53J)が実用指向なのに対し、スポーティーなシグナスXは125ccクラスという枠を超えた魅力がある。また、台湾モデルの存在と豊富なパーツのおかげでカスタムの幅も広い。近年(2014年現在)ではPCX125・PCX150に代表される125ccクラスと250ccクラスの中間サイズに注目が集まっている。そこにピッタリ当てはまるのがシグナスXと言えるだろう。マジェスティSと同様の150ccモデルが正規で登場すれば面白いはずだ。
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