HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ シグナス125SV(2001年モデル)の基本情報

マイナーながら必要十分な4スト125ccスクーター「シグナス125SV(SE07J)」

マジェスティ250(4HC)の登場により、ビッグスクーターはよりスタイリッシュでスポーティーな傾向に移り変わっていった。その流れは125cc・原付2種クラスにも影響を与え、リード100(JF06)、グランドアクシス100(SB01J・SB06J)、アドレス110(CF11A)といった2ストモデルは丸みを帯びて洗練されたデザインで登場した。4ストモデルに目を向けてみると、アヴェニス125(CF43A)以外は従前の実用志向抜けきらないシンプルなデザインのままだったが、シグナス125SV(SE07J)はグランドアクシス100にも通ずるデザインと、前モデルシグナス125Si(SE01J)とシグナス125D(4TG)の“いいとこどり”で発売された。

人気モデルとなったシグナスX(SE12J)にバトンタッチするまでのわずか2年間のラインアップで、かつ、グランドアクシス100の人気も衰えていない頃だっただけに、その存在感の薄さは否めないが、機能・装備面は必要十分なものを備えていた。2ストスクーターと同格のコンパクトな車体に、シグナス125D譲りのフロント足回りでディスクブレーキ化。シグナス125Siでクラス初採用となったマルチリフレクターライトや、収納スペース等の便利機能はそのまま受け継ぎ、完成度の高いモデルだったのだ。

2000年代中盤以降は、シグナスX(SE12J・SE44J)やアドレスV125(CF46A・CF4EA)がヒットし、2008年の原油・ガソリン価格高騰で、より一層このクラスが注目されたのは記憶に新しい。二酸化炭素の排出量など環境問題が重視されている今、125ccクラスの中から選択するなら、2ストモデルよりもシグナス125SVといった4ストモデルを選択するのがスマートな(賢い)ライダーではないだろうか。また、メジャーモデルではなくマイナーモデルから探すのが面白いだろう。

  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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