都道府県別ツーリングガイド「北関東編（群馬県、栃木県、茨城県）」

藤原かんいちの体験的 都道府県別ツーリングガイド
Vol.21 北関東編KITAKANTO（群馬県、栃木県、茨城県）

30年以上日本全国をバイクで旅してきた藤原かんいちが、自らが撮影した写真と共に紹介する、独断と偏見で選ぶ都道府県別のおすすめツーリングスポット。 5月1日、令和になりましたね。平成は東日本大震災をはじめとする地震や台風など震災が多かった印象があります。僕は日本にとどまらず世界中をバイクで駆け巡ったのが平成でした。令和になっても変わらずいろんなことに挑戦して行きたいと思っています。 さて、体験的ツーリングガイドもいよいよ終盤戦、今回は首都圏の人は出かける機会の多い北関東3県を一気にご紹介。近いことから逆に見落としているスポットがある可能性も。行ってみたら「えーこんなところに！？」という感じで、面白いスポットに出会えることもあります。ぜひ、バイクに乗って出かけましょう！！

０１．碓氷峠

群馬県の横川から長野県の軽井沢へ中山道（国道18号）で碓氷峠へ。カーブが連続する峠道では、バイクで走るには気持ちのいい道で休日になるとたくさんのバイクがやってくる。この道のもう一つの楽しみが、国道から見える旧信越線の鉄橋跡。特にめがね橋と呼ばれる煉瓦の3連アーチ橋は見事、ぜひバイクを止めて見学しよう。

０２．わたらせ渓谷鐡道

群馬県の桐生市から北へ、渡良瀬川に沿って栃木県の足尾町まで伸びるローカル鉄道「わたらせ渓谷鐡道」。この鉄道に沿って続く国道122号を走りながら、線路のある田舎の風景を楽しもう。この路線は古い木造の駅舎がたくさん残っているので、ぜひ駅に立ち寄ってほしい。また足尾銅山のトロッコ電車を使った坑内観光も楽しい。

０３．土合駅

水上温泉から国道291号を北上すると道沿いに「土合駅」が見えてくる。実はこの駅、地上の改札口（無人）から新潟方面へ向かう下りホームまで486段もの階段を降りなくてはならない、珍しい駅。ホームから改札までの標高差７０ｍ！ホームへ行くのがこんなに大変な駅、見たことがない。「日本一のモグラ駅」興味がある人はぜひどうぞ！

０４．渋峠

群馬県吾妻郡と長野県下高井郡との県境、国道292号にある「渋峠」は日本の国道で一番標高の高い峠として知られている。渋峠ホテルでは「国道最高地点到達証明書」を発行しているのでぜひ購入しよう。周辺は豊かな自然が広がっていて、池や森をハイキング、登山、温泉などいろんな楽しみがある。ちなみに標高2172mもあるので真夏でも涼しい。

０５．野反湖

群馬県の北部、国道405号が途切れる場所にあるのが野反湖。町から遠く離れた山奥、自然囲まれた場所にある大きな湖で、近くに野反湖キャンプ場などもある。湖に向かう途中にある富士見峠からの眺めは素晴らしく、湖と周辺の山々の雄大な景色が堪能できる。周辺は高山植物の宝庫、バイクを離れて散策するのも楽しい。

０６．榛名山

群馬県では絶対に外せないスポットが榛名山。走りが楽しめるワインディングロードが豊富にあるのが魅力。そして山の上にある榛名湖、その近くにまっすぐに延びる道があるのだが、最初に走った時は本当に感動した。他にも歴史を持つ榛名神社、少し下ったところには伊香保温泉。名物の水沢うどんもおすすめ。

０７．猿ヶ京温泉

群馬県みなかみ町、猿ヶ京温泉にある「まんてん星の湯」はツーリングの途中でぜひ立ち寄ってもらいたい日帰り温泉。源泉かけ流しの温泉で露天風呂からの眺めも抜群、夜になれば文字通り、満天の星が見られる。入浴後は無料の広い休憩所でのんびり過ごそう。また近くにはバイクに最適な湯島オートキャンプ場がある

０８．日光、滝尾神社

日光といえば、みんな華やかな東照宮の方へ行ってしまうが、裏手へ行くともう一つ別の日光がある。瀧尾稲荷神社、子宝が授かる「子種石」、ご神木の「三本杉」、日光の三霊水のひとつ「酒の泉」などが、静かな森の中に点在。こちらは訪れる人も少ないパワースポット、自然のパワーを全身で感じ取ろう。