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    2019.10.22 / Vol.74

    都道府県別ツーリングガイド 「滋賀県SHIGA」

CREDIT

藤原かんいちの体験的 都道府県別ツーリングガイド
Vol.26 滋賀県編

  30年以上日本全国をバイクで旅してきた藤原かんいちが、自らが撮影した写真と共に紹介する、独断と偏見で選ぶ都道府県別のおすすめツーリングスポット。「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」など秋を形容する言葉はたくさんあるが、その中に入れて欲しいのが「ツーリングの秋」。気候も良いので走るのも気持ちよく、出かけた先で旬のおいしい食が食べられる。最高の季節にバイクに乗らない手はないですよねー

さてさて、都道府県の紹介も佳境となってきた今回は、関西エリアの滋賀県です。滋賀県と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり琵琶湖でしょう。日本一の面積を誇る琵琶湖の周辺は平野あり、山あり、川あり、歴史ありと変化に富んでいます。もちろん周辺にはおいしいご当地食もたくさんあります。さあ、バイクに乗って滋賀県を楽しもう

01.琵琶湖

滋賀県と言えば琵琶湖。大むかし、僕が初めて日本一周の旅で見たときは対岸が霞んで見えなかったので「すごい、これ海じゃん!」と興奮したことを覚えている。119本もの川の水が流れ込む琵琶湖はとにかく巨大。東側は平野が広がり、西側は山が近くに迫る、自然のコントラストも見事だ。一周約200キロ、ぜひバイクで一周しよう。

02.白鬚神社

琵琶湖の中に鳥居が立っているのをご存じだろうか? 2000年以上の歴史を誇る近江最古の白髭神社の鳥居で、別名「近江の厳島」と呼ばれている。時間と共に刻々と表情を変える鳥居、特に空と湖面、鳥居が朝焼けに染まる時間は美しく、人気の写真スポットになっている。またパワースポットとしても有名。

03.奥琵琶湖

ツーリングで最も楽しめるのが奥琵琶湖エリア。入り組んだ美しい湖岸線、景色が良くワインディングが楽しめる奥琵琶湖パークウェイ。オートキャンプサイト、バンガローなど設備充実の奥琵琶湖キャンプ場。古い町並みが残る宿場町「木之本宿」などバリエーションも豊富。桜と紅葉の名所でもあるので、一年を通して楽しめる。

04.比叡山

滋賀県と京都府の境にある比叡山。景色が良く走りごたえのある「比叡山ドライブウェイ」は人気があるが、田ノ谷峠へのアクセスロードとなる県道30号から眺める大津市の夜景も美しい。時にはバイクを止めて夜の町をのんびり眺めるのも悪くない。いろんなスタイルで秋の夜長を楽しもう。

05.国道306号

三重県と滋賀県の間に横たわる鈴鹿山脈を越えて、伊勢と近江を繋ぐ国道306号はおすすめツーリングルートのひとつ。中心は鞍掛峠(標高791m)で、周辺は緑の山々が連なる景色と山道が続いている。バイクなら気持ちのいい走りが楽しめるだろう。ただし、台風などの影響を受けて通行止めになることが多いので、事前チェックは忘れずに。

06.国道477号

ローカル国道として有名な国道477号。京都の山中はかなりの酷道だが、滋賀県は違う意味で楽しめる。特に野洲市、近江八幡市の辺りの道は道幅が狭く、まるでご近所の裏道を走っている気分。住宅地の民家の間を縫うように、細かく曲がりながら進んで行く。国道の標識が立っているのが不思議に感じる、そんな感覚をぜひ味わってほしい。

07.甲賀市信楽

古くから陶器作りが盛んな焼き物の町として知られていた甲賀市信楽。日本六古窯の1つに数えられる信楽焼。バイクで信楽町を通ると、窯元の敷地にずらりと並んだタヌキの焼き物に圧倒される。信楽町には陶器の購入はもちろん、焼き物が体験できる場所もたくさんあるので興味のある日はぜひチャレンジしてみよう

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